VMwareの威力
一台のPC上でLinuxとWindowsが同時に走る!
Linux(Unix)ユーザーにとってWindowsはあまり好きではないにしても、
もう不可欠なOSであることは間違いありません。
たしかに設定で苦労すればLinuxでもiPodを使うことはできるでしょうし、
AirH”もMIDIも家庭用のプリンタも動かすことができます。
しかし、どうしてもWindowsでないと出来ないこともいくつか残っています。
極端なことを言えば、Windowsアプリの開発やチェックをする時には
WindowsOSは必須です。
1つのノートパソコンでWindowsとLinuxが同時に動いてくれたらどんなに
便利だろうと、ずっと思ってきました。
しかしこの夢をいとも簡単に現実にしてくれたのがVMwareです。
VMware Memoで紹介しているように、
当初は、Linuxの上にVMwareをインストールして、仮想Windowsマシンを
立ち上げていました。正直に言うと、これは辛うじて動いているレベルでした。
それでも喜んで使っていましたが、あるとき逆にしている人がいる、すなわち
Windowsの上で仮想Linuxマシンを動かしている人がいる、と聞いてふと思い
ました。
「Windowsは不可欠でも、ほとんどの時間をLinux上で過ごす自分にはLinux
をネイティブで使い、Windowsを仮想マシンで使うのが理に叶っているのではな
いか?」
仮想Linuxマシンは十分速い
しかし、新しいノートPCを購入したついでに「ひょっとしたらLinux仮想マシン
はWindowsよりは軽そうだし、思ったより快適に使えるのではないか?」と
いうことで思いきってWindows版のVMwareを導入してやってみたところ、
仮想マシンであることを忘れるくらいサクサク動くので、思わす感動したものです。
所詮仮想マシンなので辛うじて動くというイメージを持たれるかも知れませんが、
驚くべきことにネイティブにLinuxをインストールするのと比較しても、速度的
に大きく劣っているわけではありません。コンパイル速度などを見る限りは
ネイティブの50%〜60%以上は出ていると思います。
特筆すべきはその表示速度です。
さすがに動画は厳しいのですが、スクロールや、GNOMEや
Enlightenment,WindowMaker
などのマルチデスクトップ切り替も全くスムーズに動きます。
例えばGIMPなどはWindows用のネイティブ版よりも仮想マシン上のLinux版の方が
遥かに速く立ち上がり、動作も軽いです。
EmacsとMeadowを比較しても立ち上がりは同じように仮想Linuxマシンの方が高速
でした。
以前はVMware上の仮想Linux(Unix)マシンとAztec-XなどのWindows用のX-端末を
同マシン上で接続して使用するのが一般的でしたが、直接VMwareで表示させた方
が遥かに高速でしたので、これも辞めました。
VMWare for Linuxの上でWindowsOSを走らせるのと比較すると、遥かに効率が
良いようです。
実際私はこれを使用し続けていますが、大きな不満はありません。
特にVMware4からは飛躍的に快適になりました。
モバイルネットワークに最適
Linuxをネイティブで使用しているときは、NotePCを
会社、自宅、ダイアルアップ環境と移動していると
ネットワークの切り替がうまく行かず
時々リブートを余儀なくされることがありました。
VMwareでは仮想ネットワークを用意しており、NATで
仮想マシンを仮想ネットワーク上に接続することができます。
このようにすることで、仮想マシンはホストとなるWindowsマシン
がどのような物理的ネットワークに接続を切り替ても、そのまま
動き続けることができます。
毎日会社と家を往復し、ときどき外出して、電話回線やAirH”経由で
アクセスしても、ブラウザなどのproxy以外はなにも切り替ずに
正常に動作してくれるのです。
しかも、このVMwareのNATはなかなかきめ細かい設定が可能で、
LAN上のはSSHもFTPもNFSもフォワードすること
ができるので、LAN上のマシンで走っているNFSサーバをマウントしたり、
SSHでログインしたりすることもできるのです。
このような設定ができるようになった結果、定常的な使い方をしている
限りはWindowsも仮想のLinuxも何日もリブートせずに走り続けることが
できるようにもなりました。
不満点
個人的に問題点と感じたことを列挙しておきます。
使い方によっては問題にならないかも知れませんし、私が問題と感じていない
ことが問題になることもあるかもしれません。
(まあ、LinuxもWindowsもかなり色々インストールしてヘビーに使っているので、
少ないとは思いますが。)
- メモリ
不満点の第一は、メモリを大量に必要とすることです。
理論的には2台分+アルファは必要なわけですが、
LinuxもWindowsもヘビーにアプリを立ち上げまくると
swapを起こし巻くってディスクランプが点灯ししばらく
固まります。
私のノートはPanasenseで購入したLet'sNote CF-R2で、
60GBのHDDと768MBのRAMを搭載していますが、RAMに関しては
もっとあってもいいと思うくらいです。
しかし増設する前の256MBでもなんとか動きました。
ネイティブで使ってもばんばんアプリを立ち上げて、ブラウザのページを
開いていけば、どこかで足りなくなるものなので諦めています。
- USB
USBは仮想Linuxにはうまく渡せませんでした。
何か設定がまずいのかもしれませんが、
ほとんどはWindowsがネイティブで用が足りるので
問題ありません。
Linux上でUSBを使用するソフトを開発するときくらいです。
- 消費電力
NotePCにこのようなシステムを構築した場合、Windowsを立ち上げている限りは
VMwareも立ち上がっているので、タスク数もOS二つ分になるはずです。
つまりCPUのおやすみする時間は減り、消費電力は増え、バッテリの持続時間は
ぐっと減ります。ちゃんと測定していませんが、はっきり分かる程度には少なく
なるでしょう。
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