|
|
SW20 Brake System / Brake Pad
ブレーキパッドの選択について
ブレーキパッドは、部品の大きさの割に、これほど車の特性を左右するもの
もないでしょう。用途によってまったく特性の違うものを選択することになり
ます。また、価格的にも、メンテナンス的にも手軽に交換できるので、いろい
ろなものを試して、自分のドライビングにフィットしているものを積極的に選
べるパーツです。
- サーキット用/ストリート用
サーキット専用は温度が低いとすぐには食いつかないので扱いにくいで
すが、
よほど本格的に攻めない限り、ストリート/サーキット兼用系を使用しても問題
ないでしょう。このタイプはかなり初期の段階からフロントが食いついて制動
力が大きくなっています。ジムカーナでも上級者になると、これをフロ
ントに使用することはあります。
ノーマルも基本的にはサーキット用のバランスに近いので、サーキットでも使
用できますが、連続走行の発熱には弱いようです。
そのかわり、初期段階ではかなり効きが良いようにおもえます。
- ジムカーナ用
ジムカーナ用ブレーキパッドはリア寄りのセッティングにするために、
フロントはそこそこ弱く、リアは比較的ガツンと効くものを選ぶのが普
通で、テクニカルパイロンコースになるほど、この傾向が強く、
高速カーとコースになるほど、この傾向が弱くなるので、
メインに走るコースを考えて選択します。
いずれにせよ、ノーマルと比較すればジムカーナ用セッティング
ではリアがロックしやすく、
初心者にっとってストリートりでは扱い難いとされており、
とくにMR2のスピンを容易に引き起こすことになるので、
注意が必要です。
もちろん実際に競技をやっているドライバーならば、
危険な操作とはどのようなものかが理解できているので
不用意にスピンすることはまずないと思います。
たとえば高速道路などでは、
自然に直進状態でGが抜けているところでしかブレー
キングしないように気をつかうようになります。
- ジムカーナ用の材質
ジムカーナ用パッドは600°Cくらいに対応していれば充分なので
下の温度でもそれなりに効くものが選べます。
例えばWinmaxのQuestαパッドのように30°Cから700°Cと非常に
温度範囲が広いものもあります。
材質について言えば、フルメタルのパッドはアタリがつけば
よく効きますっが、効き方が急激なのでコントロールし難いとされています。
(個人的には慣れ次第だと思われますが)
粉が出るとか、鳴きがうるさいのは我慢できるとしても、
酸化しやすいからアタリがつくのに時間がかかるという傾向もあり
サーキットとちがってジムカーナのようにいきなり本番の競技
の場合には会場までひきずっていくくらいやらないと効きがすぐ
発揮できないという傾向も見られました。
(最近はあまりこういうことを聞かなくなった)
効き方の点で言えば、アスベストやノンアスベストが
まだ扱いやすいといえます。
アスベストは熱すると、毒ガスを出すと
いわれてノンアスベストが登場しましたが、最近のアスベストはそん
なに危険ではないともいいます。
SW20のジムカ用としてメタルのパッドのブランドは
リア用としてマーベル(BRIG)、RIGID、Luvix KII, Projectμ
などがあります。
リアでもコントロール性のよいアスベスト、ノンアスベスト系では
Winmax、KYB CERMET, GAB、Project-μの1000シリーズ、
ENDLESS, Luvix K, KIがあります。
- ジムカーナとサーキットの両立はできるか
またジムカーナ仕様パッドで高速サーキットを走るのは、
いろいろな面でデメリットが多いのでお薦めできません。
ブレーキも連続走行にはあまり強いものではありませんので、
手加減が必要になると思われます。
高速サーキットやジムカーナを両走るなら、
ジムカーナ用と、ストリート/サーキット用のパッドを付け替えるのが現実的
でしょう。ただし、付け替えてからしばらくはディスクに付着している
パッドの粉の成分が違うなどの理由からアタリがつくのに多少時間がかか
ります。サンドペーパーで落しておくのもこの時間を短くする手段のひ
とつです。
ディスクが並打っていると、余計にアタリがつきにくいので、
あきらかに凹凸ができているようなら、積極的に交換していくべきでしょ
う。
しかし、タイトターンの多いミニサーキット
(例えば成田モーターランド、スポーツランド山梨、日光サーキットなど)
はむしろジムカーナセッティングの方がタイムが出るでしょう。
といっても、3周程度の連続走行が限度と考えた方がよいとおもいます。
やはり、ジムカーナ車はジムカーナに徹しておいて、それをくずさない
範囲でサーキットも軽く走るというのが現実的です。
SW20のスポーツABS
- 日本で最初のまともなABS
SW20のIII型からスポーツABSが搭載されています。
III型ではオプション(16万)で、スポーツでない通常のABSもあるので
注意が必要です。IV型、V型では標準装備となっておりますが、
V型では、それまで4ch制御だったものが3chになっており、
性能ダウンが心配されましたが、まったく問題無いという
評価がされています。
また、ジムカーナ用のレスオプションバージョンもABSは装着されてお
らず、GT-Sを買ってわざわざエアコンを外す選手もいます。
ABSはエンジンルームのコネクターを抜くことでキャンセルすることが
できます。
ABSもエアコンも後から取り付けることはできないので、
とりあえずGT-Sを買ってから、ABSをキャンセルするなり、
夏以外の時期にはエアコンをはずすという選択もあります。
このABSは日本で初めてモータースポーツで有効なABSができた、
といわれるほどのレベルのもので、いわゆる曲がらない、止まらない
ABSとはまったくレベルの違うものとなっています。
- SW20のスポーツABSはジムカーナで有効か?
一般には低速でのサイドターン、ブレーキングドリフトを使用する
ジムカーナでもかなり有効な武器になっているといわれています。
ABSなしのSWから乗り換えると最初はサイドターン、ブレーキングドリ
フトなどで流れにくいと感じましたが、
ドライバーの慣れによってすぐに流れるレベルに
持っていくことができるので、デメリットは感じません。
とくに、ウエットコンディションや、路面μの低い状態では
かなり有効だと思われます。
ただし、全日本レベルの上位ドライバーでも、
ビギナーレベルのドライバーでも車をコントロールしにくいという
理由でABSなしを選択している人も数多くいるのも事実であり、
これはドライバー本人の考え方次第で選択するしかありません。
誰にとっても有効というものではなく、また、ドライバーの
レベルとも直接関係がないようです。
基本的にABSは保険と考えるべきかもしれませんが、
あまりABSを多用するようなドライビング
ではタイムがでないというドライバーもいるし、
どのコースでも使えるところは積極的に使用したほうがタイムが出ると
いうドライバーもいます。
FISCO-NやTBS(東京ベイサイドスポーツ)などでは
突っ込み的なブレーキングをする場所も多く、有効というドライバーが
多いのも事実です。個人的にはASLでも結構有効に感じました。
- ABSには慣れるか?
最初はABSを積極的に使用するような突っ込みや、ペダルの踏み込みを
することに抵抗を感じ、ブレーキを加減してしまうのですが、
一度意識してABSを使い始めると結構有効な場面が多いことに気がつきます。
確かに突っ込みでガガガガガとABSを作動させて制動するのも
ドライビングとしてはきれいなものではありませんが、
それでタイムが出るなら積極的に使用してもよいとおもいます。
- 茅野茂樹選手
もともと全日本の元SWドライバー茅野茂樹選手(現インプレッサド
ライバー)などが開発に関わったともいわれており、
本人がABSを最初に投入して、まだA3とA4が分離する前の
94年に西原のランサーエボIIを破って
インタビューで「ABSのおかげです」といったのは有名です。
私もその言葉が頭に焼き付いて、
いつかABS付のSWを買おうとおもっていました。
なぜかこの茅野選手はSWを降りたあとでも、
A4マシンにSWで戦ったという点で評価されているのか、
SWドライバーの中では非常に評判が高くなっています。
- スポーツABSに合ったブレーキパッド
ABSは、もともとABS用のノーマルパッドを使用した状態を想定して
セッティングされているはずですから、
すくなくとも、その特性から大きく外れるものを装着すると
ABSの有効さを失うであろうことは想像できます。
実際に私が試したところではフロントの効きがリアよりも極端に弱いと、
リアがロックした時に即ABSが作動し、制動距離がかなり伸びるようで
すし、またコーナリング中のブレーキングでもABSなしとおなじような
限界域でリアがブレイクしてしまいます。
かといって、あまりフロントパッドが強いと曲げにくくなり、リアを弱
くするのもサイドターンができなくなるので、リアは通常通り良く効く
タイプ、フロントは少し弱めというセッティングがよいようです。
ところがこの「少し弱め」というパッドがなかなかなく、
結局、IN/OUTに2種類の異なるパッドを装着して
効きを調節しています。
片側にあまり効かないジムカーナ用、もう片側にストリート/サーキッ
ト用といった具合です。
ジムカーナ用とノーマルとMIXするのも良いかも知れません。
現在使用中のブレーキパッド
予備ブレーキパッド
ブレーキのエア抜き
- ブレーキエア抜き
ブレーキフルードは日が経つにつれて汚れてきますが、
純度が落ちると熱に弱くなり、また水分を含み易くなり、
結果としてエアーがライン中に溜りやすくなります。
そこでブレーキのエア抜きとフルードの交換が必要ですが、
基本的には同じグレード(例えばDOT4)のフルードの汚れた部分を抜いて
減った分だけリザーバータンクに補充し続けていれば、継続的に使える
はずです。
エア抜き作業はペダルを踏むときにバルブを緩め、話す時に、バルブを
締めるという作業をブレーキ毎に数回繰り返します。
また、ペダルから遠いラインから行なうのが原則ですが、
ジャッキアップも面倒なので、左後ろ、左前、右後ろ、右前の順番で
行なっても、踏む回数を多くすれば問題無いでしょう。
この作業は2人必要といわれていますが、自動的なバルブがあれば、
1人でも可能です。以下のツールはmityvacといって、タンクの気圧を
下げておき、そこにフルードを吸い出して、圧力が戻る時はバルブの
働きで、逆流しないようなシステムになっています。
定価¥6000で売っています。(バイク用品のコーナーで発見)

|